フラッシュメモリのお手入れ
推奨事項
Kingston®フラッシュカードおよびDataTraveler® USBフラッシュドライブは、写真、音楽、ビデオ、その他の重要なデータファイルの保管を簡素化し、また携帯にも便利です。
データの紛失を防ぎ、Kingstonフラッシュストレージデバイスの機能を最大限に引き出すには、次の簡単な手順に従ってください。
1. 低バッテリ状態の警告が表示されたら、バッテリを交換するか、充電する。
フラッシュストレージデバイスで画像やその他のデータ損失につながる主因はバッテリの放電です。 フラッシュストレージデバイスへの書き込み中にバッテリが切れてしまうと、書き込み先のファイルが壊れるだけでなく、デバイスの故障を招くこともあります。 たとえばFAT (File Allocation Table) ディレクトリファイルのアップデートが中断してFATファイルが壊れると、フラッシュストレージデバイスに保管されているファイルの一部またはすべてへのアクセスができなくなることがあります。
市販のディスクリカバリソフトウェアを使えば、フラッシュストレージデバイスを修復できる場合があります。 こうしたリカバリプログラムを使っても、すべてのファイルを復元できるとは限りません。
このような問題を回避するため、予備のバッテリを持ち合わせるか、バッテリが低くなったらデバイスの使用を中止してください。
2. ホストデバイスからフラッシュデバイスを正しく取り外す。
デジタルカメラまたは他のホストデバイスからフラッシュストレージデバイスを取り外す前に、処理がすべて完了済みであることを確認してください。 たとえば書き込み中にフラッシュストレージデバイスを取り外すとフラッシュストレージデバイスが壊れ、データの紛失を招くことがあります。
ほとんどのデジタルカメラはフラッシュの書き込み中にライトが点滅します。書き込みが完了したことを確認してください。
DataTravelerのUSBをPCに接続している場合は、ウィンドウで接続を解除してください (Windows XPのシステムトレイにある「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンを使用)。 DataTraveler Eliteドライブをご使用の場合、MyTravelerのEjectボタンを使用できます。 コンピュータはデータを「キャッシュ」メモリに保管してUSBフラッシュドライブへの書き込みをすぐに実行しないことがよくあります。 原則として、DataTravelerドライブにデータを書き込んだ後は最低2分間待つようにしてください。
3. フラッシュカードを付属のプラスティックケースに入れ、DataTravelerドライブのキャップを閉めて正しく保管する。
フラッシュストレージデバイスには性能面での高い信頼性がありますが、硬い表面に落とすと損傷する恐れがあります。 フラッシュストレージカードを使用していないときは、付属の透明プラスチックケースに入れて保管してください。 DataTravelerドライブを保管するときはキャップを閉めてください。
静電気もフラッシュストレージデバイスに損傷を与える原因となります。 たとえば、湿度が極めて低いときにドアの取っ手やその他金属製の物体に触るとスパークが発生します (これは静電放電またはESDと呼ばれています)。
KingstonのフラッシュカードとDataTravelerドライブは高いレベルの静電放電を抑制しますが、レベルが極めて高くなると損傷を起こる場合があります。
4. フラッシュストレージデバイスを無理にコネクタに差し込まない。
フラッシュカードやUSBフラッシュドライブのコネクタは単一方向型です。 つまり一方向にしか差し込めないようになっています。ドライブやカードが入らないときは無理に差し込もうとしないでください。フラッシュストレージデバイスやソケットに損傷を招く原因となります。 フラッシュカードやUSBフラッシュドライブの正しい挿入方法については、ホストデバイスの取扱説明書を参照してください。
5. 可能であれば、フラッシュストレージデバイスを機内持ち込みバッグに入れる。
何千万個にも上るフラッシュストレージデバイスが世界中で使用されていますが、空港のX線スキャナによってフラッシュストレージに損傷が生じたという報告はこれまでにありません。
2004年度に国際映像産業協会 (I3A) が行った調査では、空港のX線スキャナがフラッシュメモリカードに損傷を与える可能性はないという結果が報告されています。
セキュリティゲートの放射線レベルはかなり低いものの、Kingstonは万が一に備えてフラッシュカードやDataTravelerドライブを未保護のフィルムのように取り扱い、機内持ち込み用のバッグに入れることを推奨しています。
6. U.S. Postal Serviceによる郵送パッケージの放射線スキャンを避ける。
CompactFlash Associationによれば、空港のX線スキャナはCompactFlashカードに損傷を及ぼしませんが、米国郵政公社による放射線スキャンは損傷をきたす恐れがあるとしています。1 CompactFlash Associationは、このように米国郵政公社の郵便物放射線スキャンについて警告しているため、フラッシュストレージデバイスの郵送は米国郵政公社でなく、FedEx、UPS、その他の民間運送サービスを使った方がよいと思われます。
7. 常にデータのバックアップをとる。
フラッシュストレージデバイスは絶対的な製品ではないので、上述の要素は損傷を招く可能性があります。 したがってデータを長期保管するため、複数のメディアにバックアップしたり、紙に印刷するとよいでしょう。 重要なデータをフラッシュストレージデバイスのみに保存しないでください。