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適切なソリューションを計画するには、プロジェクトとシステム要件を理解する必要があります。Kingston の専門家にご相談ください。
専門家に照会するSimon Besteman 氏はフランスとオランダの国籍を持ち、ICT およびデータセンター業界で豊富な経験があります。彼は20年以上にわたり ISP、サプライヤー、データセンターで勤務し、多彩な企業組織の経営コンサルタントとして経験を持ちます。Simon 氏は、サービス、セールス、マーケティング、運用管理、戦略的開発の分野の多国籍企業で、各種の上級管理職を歴任しました。
現在 Simon 氏は、オランダのホスティングプロバイダ協会の Dutch Cloud Community の常務取締役です。業界を代表する彼は、業界と政策の話題について頻繁にブログを寄稿し、国会やカンファレンスで基調講演を行い、電気通信、データセンター、インターネット規制に関するオランダ政府の諮問会議にも参加しています。彼は、教育、雇用、統制を中心に、さまざまな業界団体の役員を務めています。
この業界では、メモリとプロセッサの発展には多くの類似点があります。ウエハーによって製造されるチップはますます小型化し、各ウエハーから多くのチップが取れるようになりました。 ウエハーあたりのチップが多くなれば容量を増やせるため、ストレージの容量増大またはスループットの高速化に使用されます。あるいは、その両方を達成できる場合もあります。
新しい標準は DDR5 となります。容量は DDR4 の倍になる見込みです。チップ密度は 8Gbit から 16Gbit に移行しつつあります。 アンバッファード SODIMM を2つのスロットに挿入したノートパソコンでは 32GB が限界ですが、今後は 64GB まで可能になります。
これはメモリ業界で技術が飛躍的に前進した時には、いつでも起きる自然な進化です。これは朗報です。サーバーはパフォーマンスが向上するため、高速化します。また、コロナ禍後のハイブリッドな労働環境に対応できる、高パフォーマンスのノートパソコンが実現するでしょう。加えて、現在システムでリソースを占有している Zoom や Teams などのコラボレーションツールも使いやすくなるはずです。メモリの増強は不可欠です。
このような 8 からの 16Gbit 移行は、ハードウェアの移行またはアップグレードが必要かを検討するよい機会です。
Kingston Technology シニア技術責任者の Adrien Viaud によれば、主な課題は互換性です。彼はこう説明します。「Intel Skylake と旧式のシステムを使用している場合、新世代 16Gbit DRAM との互換性がないため、将来のアップグレードは難しくなります。 16Gbit DRAM によって、メモリモジュールあたりの容量を倍増できますが、システムの互換性を確認する必要があります。Kingston チームが、お客様のシステムに互換性があるか、確認をお手伝いします。」
ベネルクス地域のチームリーダーで EMEA 事業開発責任者の Ferdi van der Zwaag は、こう述べます。「私たちの仕事は、お客様が適切な種類のメモリを購入するプロセス全体をガイドすることです。 単に最新のメモリを取り付けるよりも、複雑な作業です。それぞれのお客様ごとに、適切な容量と速度要件の正しい組み合わせを決定する必要があるからです。」
使用量については、サーバーで実行するアプリケーションに依存します。基本的に、3 つの重要なパラメーターに基づきます。アプリケーションが必要とするパフォーマンス、メモリのスループット容量、および消費電力です。
Viaud は次のように例えます。「高速道路には様々な車線(レーン)があるようなものですので、まず構造から調べます。たとえば Intel Cascade Lake ベースのプラットフォームには 6 つのメモリチャネルアーキテクチャが搭載されており(6 レーン)、AMD Rome では 8 つ(8 レーン)です。データを車のようなものと考えてください。最高のスループットを得るには、1 車線につき 1 台を走らせたいですよね。同じ車線にすべての車を走らせると、渋滞が発生し、システムのメモリパフォーマンスが低下します。」このため、最適なバランスを図る必要のある時には、スループットと容量の取捨選択をします。サーバーで使用されているプロセッサのタイプも、メモリ速度を決定します。ハイエンドのプロセッサほどパフォーマンスが高く、能力の低いプロセッサを選択すれば、プロセッサがメモリの速度に対応できないためにメモリのクロックダウンが発生します。
旧世代には互換性のない場合があります。今回のように技術が世代交代する時には、一部のシステムではサポートが中止されます。長期間使い続けるには、部品を探してストックしておく必要があるかもしれません。将来と拡張性を考慮することが大切です。1 年以内にメモリを追加したくなったらどうしたらよいでしょうか?サーバーの全スロットが容量の少ないモジュールでふさがっていた場合、取り付け済みのモジュールを外して、新しいモジュールと交換しなければならなくなるでしょう。
リソグラフィのレベルで注目すると、今後は消費電力が低減されていくことが見えてきます。 各モジュールの容量が大きくなると、それに従ってエネルギー効率も向上するからです。サーバーのスロットの半分に大容量のモジュールを取り付けるとスループットが向上し、全スロットを埋めれば電力効率がさらに向上します。もう 1 つの利点はもちろん、空いたスロットがまだあれば、今後さらに容量を追加できることです。BIOS、電力設定、パフォーマンスなど、すべての構成要素で選択肢があります。
メモリ技術には UDIMM、RDIMM、LRDIMM などさまざまなものがありますが、混在させることはできません。システムが起動しなくなります。したがって、アップグレードする前にどのメモリ技術が取り付けられているかを知ることが重要です。
「システムに正解や不正解はありません。弊社ではお客様が、お使いのシステムにとって適切な選択をできるよう、支援します。 私は失敗例もこれまで見てきました。Kingston は衛星ナビゲーションのように、お客様の状況に合わせてガイドします。」と、Ferdi van der Zwaag は付け加えました。
Kingston にご相談される際には、ソリューションページから「専門家に照会」サービスを利用して、実施したい内容について弊社チームにお知らせください。お客様のアプリケーションに最適な技術や、選択すべき構成をご紹介し、その設定で期待できる容量、スループット、速度、消費電力などをご説明します。
Simon Besteman、Adrien Viaud、および Ferdi van der Zwaag による Podcast* もぜひお聞きください。
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35 年以上にわたるサーバーメモリの専門企業として、Kingston は、ユーザーが自身を持ってメモリを選択するために必要な知識とリソースを保有しています。
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