マザーボードに設置された Kingston DC1000B NVMe SSD

エンタプライズシステム用に NVMe を採用すべき理由

#KingstonCognateがSimon Bestemanを紹介

Simon Besteman氏の写真(ISP、サプライヤー、およびデータセンターコンサルタント)

Simon Besteman 氏はフランスとオランダの国籍を持ち、ICT およびデータセンター業界で豊富な経験があります。彼は20年以上にわたり ISP、サプライヤー、データセンターで勤務し、多彩な企業組織の経営コンサルタントとして経験を持ちます。Simon 氏は、サービス、セールス、マーケティング、運用管理、戦略的開発の分野の多国籍企業で、各種の上級管理職を歴任しました。

現在 Simon 氏は、オランダのホスティングプロバイダ協会の Dutch Cloud Community の常務取締役です。業界を代表する彼は、業界と政策の話題について頻繁にブログを寄稿し、国会やカンファレンスで基調講演を行い、電気通信、データセンター、インターネット規制に関するオランダ政府の諮問会議にも参加しています。彼は、教育、雇用、統制を中心に、さまざまな業界団体の役員を務めています。

SATA の登場

今世紀初めからずっと、ストレージ用の標準インターフェイスは、SATA(シリアル ATA)でした。ホストバスアダプタと、HDD(ハードディスクドライブ)/光ドライブ/ソリッドステートドライブなどのストレージデバイスをつなぐ、コンピュータバスインターフェースです。
SATA はもともと、当時主流だった保存手段、HDD 用に設計されました。
次第に SSD が普及するにつれ、HDD は少しずつ置き換えられていきました。SSD の利点は回転するディスクがないことで、可動部品がないために速度は最大 10 倍に達し、より堅牢です。 SATA には制限があり、SSD 技術を用いると速度が抑えられます。

NVMe logo

進歩した NVMe

2010 年ごろ、新しい標準の NVMe(不揮発性メモリエクスプレス)が開発されました。Kingston のシニア技術エンジニアの Adrien Viaud は、「この新しい標準は、フラッシュ技術の可能性を最大限に活用するために開発されました」と説明します。

NVMe はインターフェイスとして、SATA および SAS に対して強力な優位性があります。「SATA ベースの SSD は 500 MB/秒の連続速度(読み書き)を誇ります。PCI(ペリフェラル コンポーネント インターコネクト)をベースとする最新の NVMe Gen 3 SSD は、6倍速い約 3000 MB/秒のパフォーマンスを実現します」と Viaud は説明します。

「クライアントシステム(ノートパソコン)はすでに、NVMe への移行を進めています」と、Kingston の EMEA SSD 事業責任者の Tony Hollingsbee は述べます。「エンタプライズ側では、顧客が 100% 移行するか SATA を残すかを選択する必要があるため、採用ペースはそれほど速くはありません。 一部の企業は、保有している SATA インフラに満足しています。

現在、移行を遅らせている要因のひとつは、投資するインフラを正しく選ぶ必要があることです。これは費用計算に影響します」と、Hollingsbee は説明します。

お使いのアプリケーションに適切な選択とは?

目の前にある緑のチェックマークの付いた四角のイラストを指差す男性

NVMe は、システム上で DRAM の次に速いインターフェイスの PCI バスを使用します。SATA と等価になるまで NVMe の市場価格が下落しても、NVMe の優位点をすべて活用するには、サーバーのハードウェアとソフトウェアの両方をアップグレードする必要があります。新しいハードウェアに投資したばかりの場合、NVMe 互換サーバーへの切り替えはかなりの高額になるかもしれません。しかし、同時にメリットもかなりあります。

「NVMe は、データをただちに利用するシステムや、時間を一秒でも無駄にできない企業に向いています。とにかく速度が速いので、時間を惜しむ会計やクラウドの分野では、NVMe は大きな利点を持ちます。AI(人工知能)やビッグデータなどです」と、事業開発責任者の Ferdi van der Zwaag は説明します。

お使いのアプリケーションは NVMe からメリットを得られるでしょうか?もちろんです。最大で SATA の 10 倍、速度が向上します。パフォーマンスが向上するとして、それでメリットを得られますか?「自分のアプリケーションは NVMe のスピードを活用できるのだろうか?とまず自問するべきです。」

将来の NVMe 導入

最新のアプリケーションは、NVMe の可能性を最大限に活用できるように進化しています。もちろん、他の要素もこれに寄与しています。これはシステムのハードウェア刷新と関係があります。「それぞれの組織が、独自に評価する必要があります」と、Hollingsbee は付け加えます。

「NVMe ドライブによって、文字通り SATA または SAS ドライブ数十台分の容量を得られます。つまり、同等のパフォーマンスを達成するために必要なハードウェアがかなり減り、初期費用も軽減でき、したがってこれまでと同等どころか、ずっと高いパフォーマンスを得るために必要なデータセンタ内のラックスペースも少なく済みます。」

SATA のほうが適している分野もまだ存在しますが、皆が進む方向は既に決まっています。初期投資など考慮すべき要素が多く存在します。その中でも、総所有コストと、省スペースによる冷却費などの節約効果は必ず考慮してください。

Viaud:「将来に目を向ける必要があります。すべての人が速度と容量の増大を求めています。現在活躍しているのは PCIe Gen 4 で、PCIe Gen 5 仕様もすでにリリースされています。世代交代が起きるたびに、毎秒のギガビット転送量が倍増しています。
NAND 側の技術が進化するつれ、SSD に組み込まれたフラッシュチップの容量も平行して増大します。速度向上と容量増加は、将来を支える2つの主な要素です。つまり、より速いストレージとより大きなストレージです。」

NVMe 移行のタイミング

NVMe への移行に適したタイミングは、どうすればわかるのでしょう?これには多くの異なる要素が絡むため、簡単には答えられません。Kingston Technology では、状況を明確にし、お客様の環境において適正な意思決定をするための支援が可能です。「専門家に照会する」サービス(下のリンク)は、それぞれの企業に合わせてパーソナライズした助言を簡単に得られる問い合わせ窓口です。

Simon Besteman、Adrien Viaud、Tony Hollingsbee および Ferdi van der Zwaag によるポッドキャスト*をぜひお聞きください。

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