フラッシュストレージデバイスの容量はフォーマットやその他機能に使用されることがあり、その結果すべての容量をデータ記憶域として使用することができなくなります。
フラッシュストレージ デバイスの製造時に、デバイスが確実に動作し、ホストデバイス (コンピュータ、デジタルカメラ、PDAなど)がメモリセルにアクセスできること、たとえばフラッシュストレージ デバイス上のデータを読み書きすること、を確実にするためにいくつかの手順が取られます。大まかに「フォーマット」と呼ばれるこれら手順を取るにあたり、デバイスのメモリセルが一部使用され、結果としてエンドユーザがデータ記憶域として使用できる容量が減少します。
フォーマットには以下の操作が含まれています。
- フラッシュストレージ デバイスの1つ1つのメモリセルをテストする。
- 欠陥のあるセルを特定し、それらセルにデータが書き込まれたり、セルから読み込まれないような処置を施す。
- 「予備」として使われる一部セルを予約。フラッシュメモリのセルは長寿命ではありますが、限りはあります。ですから、時間とともに使えなくなってしまうセルのために幾つかのセルを予備として保持しておきます。
- ファイルアロケーションテーブル (FAT)またはその他ディレクトリの作成。ユーザーがファイルを容易に保存したり読み出したりできるようにフラッシュストレージ デバイスを有効にするために、フラッシュストレージ デバイスに保存されたファイルを様々なデバイスやコンピュータから認識できるようにファイルマネジメント システムを作成する必要があります。フラッシュストレージ デバイスにおいて最も一般的な種類のファイルマネジメント システムが、ハードドライブにも使用されている、ファイルアロケーションテーブル (FAT)となります。
- フラッシュストレージ デバイスのコントローラが使用するために一部セルを予約。たとえば、ファームウェアの更新やその他コントローラ専用の情報の保存など。
- 可能であれば、特別な機能のために一部セルを予約。たとえば、Secure Digital (SD)カードの仕様は特別なコピープロテクトおよびセキュリティ機能に対応するために予約領域を必要とします。
FAQ: KDT-010611-GEN-06