オフィスで2台のモニタを使って編集している男女

ビデオ編集に必要なメモリの容量とは

ビデオ編集用に、迅速で効率的なコンピュータが欠かせない人にとって、メモリは重要です。ビデオ編集ソフトウェアは、通常のコンピュータに搭載されているよりも多くの RAM(ランダムアクセスメモリ)を使用しますが、十分なメモリがないと、コンピュータのクラッシュやフリーズが発生してビデオ編集はほぼ不可能になります。ビデオ編集に必要なメモリ容量の正確な値は、使用したいソフトウェアや、編集したい映像の種類や、同時に使用したいアプリケーションまたはプログラムの数などによって異なります。ビデオ編集をスムーズに行うためには、メモリを追加する必要がある場合があります。ビデオ編集工程の各手順で多くのメモリが欠かせないため、反応の悪いマシンをもっとスムーズに動かしたいビデオ編集者の方には、メモリを追加することをおすすめします。

RAM の働き

Kingston SSD を搭載したノートパソコンのキーボードを叩く手と、回路でつながったメモリのイラスト

RAM(ランダムアクセスメモリ)は、コンピュータの短期メモリで、すばやく事率的に複数のプログラムに一度にアクセスできるようにします。一方、コンピュータの HDD や SSD は長期メモリで、情報をもっと長い時間保存します。メール、文書、動画などどんなものを編集する場合でも、すべての作業には RAM が必要です。必要な RAM の容量は、作業の内容や、並行して行う作業の数によって変わります。ビデオ編集の場合、作業の流れを良くするには、コンピュータまたはノートパソコンのメモリ容量が重要になります。十分なメモリがないと、コンピュータが必要な作業を実行できなくなり、ビデオ編集が不必要に大変な作業になります。

ビデオ編集に必要な RAM の容量とは

単純に言うと、コンピュータに搭載されている RAM の容量が大きいほど、速く動きます。コンピュータのオペレーティングシステムが、必要なビデオ編集ソフトウェアをロードして開き、なめらかにビデオ編集を行い、コンピュータのバックグラウンドタスクを実行し続けるには、十分なメモリが必要ですさらに、Google Chrome や Spotify など他のアプリケーションを開いているときには、それらもコンピュータの RAM をかなり必要とすることを考慮した方がよいでしょう。。ビデオ編集では、編集したいビデオ映像の種類や大きさに合わせて、必要な RAM の容量を検討することが大切です。

8GB

ビデオ編集に使用する場合、最小限の RAM 容量として考えるべきです。Adobe Premier Pro などのビデオ編集アプリケーションをオペレーティングシステムがロードし、ユーザーがそれを開いた時点で、8GB RAM はほとんどの容量を使い切っています。1080p より小さな動画の編集には 8GB で十分ですが、おそらく他のプログラムを閉じて RAM の一部を解放する必要があるでしょう。8GB では 4K 編集はほぼ不可能で、ビデオファイルをプレビューしようとしたただけで長時間待たされるでしょう。8GB の RAM では、ごく基本の作業しかできないため、効率的にビデオ編集をしたい場合には、検討対象にしない方がよいでしょう。

16GB

ほとんどのコンピュータに 4GB RAM が搭載されていることを考えると、16GB あれば、コンピュータのパフォーマンスを落とさずに一度に複数の作業をするのに十分なメモリを使えるでしょう。16GB は、1080p の動画または 4K ファイルを、最小限のエフェクトを使って編集するには十分です。しかし、バックグラウンドタスクが実行され、複数のアプリケーションが開いている場合、コンピュータの反応が遅く、効率的に作業しにくい場合があります。ほとんどの人にとって 16GB RAM を使い切ることは難しいですが、クリエイティブ系のプロフェッショナルで、大きなファイルをレンダリングしたり複雑なソフトウェアを使ったりする必要のある人は、32GB を検討した方がよいでしょう。

32GB

ビデオ編集用としてコンピュータに必要な、最適な RAM 容量です。32GB あれば、あらゆる種類のファイルを編集でき、長時間のビデオの作業もできます。32GB RAM では、同時に複数のプログラムを実行させることができ、その状態でも効率的にビデオの編集やプレビューができます。32GB では、作業の流れを滞らせることなしに、ビデオ編集に必要な作業をすべて行うことができます。

64GB

ほとんどのビデオ編集者は 64GB RAM を使用する必要はありません。8K ファイルを編集する予定や、モーショングラフィックスを扱う予定がある場合、ニーズによっては 64GB あると便利なこともあるでしょう。しかし、この場合、メリットの割にコストが高くなります。

まとめると、ビデオ編集をなめらかに効率的にできるかどうかは、PC またはノートパソコンに搭載する RAM の容量によって大幅に違ってきます。ほとんどの人にとって、8GB または 16GB は非常に大きな容量の RAM ですが、ビデオ編集の場合は使用するソフトウェアや各種ファイルが複雑なため、さらに多くの RAM が必要です。8GB または 16GB の RAM でもビデオ編集に使用できないことはないですが、編集できる映像の種類と大きさには限界があり、他のアプリケーションを閉じる必要があります。しかし、最低 32GB の容量の RAM を購入すれば、ビデオ編集時の操作しやすさが大幅に改善され、コンピュータの速度を低下させずに必要な作業をすべて実行することができます。

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