ノートパソコン、デスクトップパソコン、サーバーなどでは、ソリッドステートドライブ(SSD)の使用が間違いなく一般化しつつあります。ハードディスクドライブ（HDD）から SSD にアップグレードすると、古いデスクトップパソコンまたはノートパソコンの速度を上げることができます。また、SSD は高速で信頼性が高いため、SSD は新しい PC の自作や、サーバー、システム構築にも最適な選択です。
SSD は HDD と違い、データの維持やアクセスに不揮発性（フラッシュ）メモリを使用するストレージ媒体です。言い換えると、可動部品がないことが非常に大きな違いです。
これらは、回転式のディスクハードドライブと比較した場合の、SSD の多くのメリットのごく一部にすぎません。特に SSD は、単純なアップグレードでシステムのパフォーマンスを大幅に拡張することができます。以下は、コンピュータを SSD にアップグレードすることで得られる 5 つのメリットです。
ハードドライブの故障の主な原因は高熱ですが、HDD は可動部品が継続的に作動するため、時間の経過とともに故障を引き起こすのに十分な熱が発生します。SSD にはそのような可動部品がないため、低温を保ったまま、HDD より高いパフォーマンスを発揮できます。また、SSD の方が水滴、振動、衝撃、日常的な損耗などへの耐性にも優れていますので、データ損失の発生も少なくなります。
SSD は HDD の最大 100 倍高速です。SSD によりコンピュータの起動時間が短縮し、データ転送速度が向上し、より多くの帯域幅が使用できるようになります。転送速度が向上しますので、特にオペレーティングシステムなどの大容量データにアクセスするプログラムを実行する際に、 SSD はデータを超高速で処理できます。また、SSD は非常に安定していますので、データを確実に安全に保存します。
SSD には可動部品がないため、磁気回転ディスクのある HDD と比較すると、作動に必要な電力が少なくなります。PC やモバイル機器では、バッテリー寿命の長い製品の市場性や需要が高いため、省電力性は SSD を使用する大きなメリットです。
SSD はサイズが小さいため、磁気ヘッドや金属製のディスクを搭載した大型の HDD より軽量にできます。小型設計のため、SSD はノートパソコンやタブレットなど小型電子デバイスに最適です。また、SSD には可動部品がないため、HDD よりもはるかに静かで、HDD のように騒音や振動で気が散ることはありません。
HDD は発表当初から、大きなサイズゆえの制限がありました。一方 SSD はさまざまなサイズで販売され、特に小型のものはチューインガムサイズから 2.5" のフォームファクタまであります。
これらはもっとも一般的な SSD フォームファクタです。
SSD は HDD よりも高価なことがあります。SSD 技術は HDD の技術よりもかなり新しいため、HDD と比べて開発コストが高くつきます。しかし、全体的な価格差は縮まりつつあり、過去数年で SSD のギガバイト単価は著しく低下しています。PC またはノートパソコンのパフォーマンスを向上する際、簡単で低コストな方法は、ソリッドステートドライブへのアップグレードとメモリの増強の２つです。比較的新しいシステムでも、従来のハードドライブを SSD にアップグレードすると、パフォーマンスが大幅に向上します。ユーザーにとっては、ページのロード時間が短縮し、アプリケーションの起動が速くなります。ここまでご説明したように、SSD にアップグレードするメリットは、コストを上回ります。
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