自作 PC で、CPU の発熱を安全に軽減する方法は主に2つあります。空冷と液冷です。どちらの方法にも長所がありますが、冷却方法は自分の PC のニーズに応じて選択します。この記事では、両方の冷却方法の仕組みをご説明し、それぞれの冷却方法の長所と短所を検討します。
空冷の概要と仕組み
空冷は、単純に熱を放散させる方法ですが、非常に効果が高く、取り付けが簡単です。空冷装置は、ヒートシンクとファンの2つのパーツで構成されています。ファンはヒートシンクの上部または側面にあり、CPU の周囲から空気を押し出してコンポーネントを冷却します。
長所:
- コスト - 空冷は単純な仕組みのため、液冷より手頃な価格です。予算が厳しい場合は、空冷を選んで、余った予算をストレージや高速 DRAM の購入に使用した方がよいでしょう。
- 設置 - 空冷システムは液冷よりも設置が容易なため、PC 自作の初心者はこちらを選択した方がよいでしょう。水が漏れてシステムに浸水する可能性を心配する必要もありません。
- メンテナンス - システムを設置した後は、数か月おきに PC のほこりを払って掃除するだけでよいため、空冷の方がメンテナンス手間が大幅に省けます。
空冷は安価で使いやすい一方で、いくつかの短所もあります。
- 騒音 - 空冷システムの中のファンは通常、液冷システムよりも音が大きく、ゲームのプレイ中にかなり気が散るおそれがあります。
- 性能 - 空冷は液冷より効率が劣りますが、それでも自作 PC の冷却には充分な性能です。
- 見た目 - 空冷装置から突き出したヒートシンクはかなり大きく、PC の美観を損ねるおそれがあります。また、空冷装置の見た目を変えることはできません。