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Kingston FURY Renegade DDR4 RGB を挿入したゲーミングタワーデスクトップと液冷システム

自作 PC の空冷と液冷の比較

自作 PC で、CPU の発熱を安全に軽減する方法は主に2つあります。空冷と液冷です。どちらの方法にも長所がありますが、冷却方法は自分の PC のニーズに応じて選択します。この記事では、両方の冷却方法の仕組みをご説明し、それぞれの冷却方法の長所と短所を検討します。

空冷の概要と仕組み

空冷は、単純に熱を放散させる方法ですが、非常に効果が高く、取り付けが簡単です。空冷装置は、ヒートシンクとファンの2つのパーツで構成されています。ファンはヒートシンクの上部または側面にあり、CPU の周囲から空気を押し出してコンポーネントを冷却します。

長所:

4台のファンを持つ空冷システムを搭載したゲーミング用デスクトップのクローズアップ
  1. コスト - 空冷は単純な仕組みのため、液冷より手頃な価格です。予算が厳しい場合は、空冷を選んで、余った予算をストレージ高速 DRAM の購入に使用した方がよいでしょう。
  2. 設置 - 空冷システムは液冷よりも設置が容易なため、PC 自作の初心者はこちらを選択した方がよいでしょう。水が漏れてシステムに浸水する可能性を心配する必要もありません。
  3. メンテナンス - システムを設置した後は、数か月おきに PC のほこりを払って掃除するだけでよいため、空冷の方がメンテナンス手間が大幅に省けます。

空冷は安価で使いやすい一方で、いくつかの短所もあります。

  1. 騒音 - 空冷システムの中のファンは通常、液冷システムよりも音が大きく、ゲームのプレイ中にかなり気が散るおそれがあります。
  2. 性能 - 空冷は液冷より効率が劣りますが、それでも自作 PC の冷却には充分な性能です。
  3. 見た目 - 空冷装置から突き出したヒートシンクはかなり大きく、PC の美観を損ねるおそれがあります。また、空冷装置の見た目を変えることはできません。

液冷の概要と仕組み

水の熱伝導率が非常に高いことから、液冷または水冷は、PC を冷却する最善の方法です。

液冷システムは、水冷ブロック(水枕)、ポンプ、ラジエータ(放熱器)、パイプ、オプションのリザーバー(貯水タンク)で構成されています。ポンプに押し出されたクーラント液(冷却液)は、CPU に取り付けられている水冷ブロックの中を通り、ラジエータを通過して出て行きます。冷たいクーラント液は通過する際にコンポーネントの熱を奪い、ポンプが液をシステム全体に循環させます。

水冷の場合は、主に2つの選択肢:オールインワン(AIO)液冷とカスタムループがあります。AIO 冷却装置は一体型ユニットで、自分で組み立てる必要がありません。カスタムループ冷却装置では、最高の性能と外観を手に入れるために、冷却システムをあらゆる観点からカスタマイズできます。AIO とカスタムループ冷却装置には異なる長所と短所がありますので、ふたつを区別することが重要です。

液冷システムを搭載したゲーミングデスクトップのクローズアップ{{Footnote.A67015}}

長所:

  1. 騒音 - 液冷の作動音は静かで、液冷システムのファンはほとんどが、水冷システムよりもゆっくり静かに回転します。
  2. 性能 - 最高のセッティングでゲームをプレイしたい PC ユーザーは、水冷を検討すべきです。PC の性能を限界まで上げれば、さらに多くの電力が必要になり、そのためにシステムが危険なレベルまで過熱するおそれがあります。水冷は空冷よりも、過熱したシステムの温度を短時間で効率的に低下させることができます。
  3. 見た目 - 液冷システムでは、RGB エレメントを取り付けてマシンの視覚的な魅力をアップすることができますので、印象的な外観にすることができます。カスタムループ冷却装置は、パーツの色や形を混ぜたり合わせたりできますので、自分だけのデザインが可能です。

液冷の効率は空冷の 2~10 倍ですが、いくつか短所もあります。

  1. コスト - カスタム液冷は、標準的な空冷システムよりも非常に高価です。コストが高い理由は、仕組みが非常に複雑で、高性能なためです。しかし、AIO 冷却であれば、空冷に近い価格のものもあります。
  2. 設置 - 特に PC 自作の初心者の場合、カスタム液冷のセットアップには労力を要します。オールインワン(AIO)液冷装置は設置しやすく、所要時間は 30 分程度です。しかし、どちらの方法でも、システムの中を水が通るため、たいへん不安を感じる場合もあります。
  3. メンテナンス - カスタム液冷システムでは、適切な液量を維持し、コンポーネントを清掃して機能性を保つ必要があるため、空冷よりもこまめにメンテナンスする必要があります。また、カスタム冷却システムのパーツのどれかに不具合が起きた場合、コンピュータ全体が壊れるおそれがあります。AIO の方が必要なメンテナンスは少なく、購入時からすべて組み立て済みのため、システムの液漏れのリスクは低くなっています。

最終的な決定は、あなた次第です。空冷と液冷のどちらを選択した方がよいかは、個人的な好み、予算、お使いのシステムの要件などによって大きく変わります。両方とも優れたソリューションであり、単に異なるシステム要件に合わせて設計されているだけです。どちらのタイプの冷却システムを選んでも、もっとも大切なことは、PC が最高のパフォーマンスを保ち、スロットリングの問題が起きないように、できるだけ PC が過熱しないように保つことです。

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