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適切なエンタープライズグレード SSD を選択することは、実際に導入した時のパフォーマンスの変化を知るために、実環境でのテストを実施することを意味します。テストおよび比較では、ドライブに負荷をかけて故障にいたるまでの限界や耐久性を知り、時間の経過とともにパフォーマンスが変化するか確かめます。
このシリーズのその1では、テスト環境を構築する際のハードウェアの考慮事項について説明しました。その続きとして、次は企業組織の実際のニーズを理解するための最終ベンチマークテストの設計と実行の詳細について、および適切な総合テストを設計するためのベンチマーキングソフトウェアの活用方法について説明します。
簡単に言うと、デバイスにかけられる最大の負荷を知る必要があります。つまり、短時間の成果ではなく、長期間のI/Oパフォーマンスを調べます。前処理済みのドライブでテストを実施する場合、連続およびランダム読み書きシナリオの両方で、レイテンシと IOPS の低下を確認可能なほど、十分に長時間のテストを実施する必要があります。
これらの長時間テストでは、ドライブ全体の飽和、入出力レイテンシ、起動レイテンシ、ワークロード増加に伴うシステム劣化の度合い、帯域幅の輻輳などを調べます。また、パフォーマンスに他のパターンが存在するかを調べるために、持続、開始/停止、一時停止動作を測定します。
ウェブのホスティングとストリーミングのアプリケーションには、特別なワークロードが存在します。これらのワークロードはその性質上、連続的であるため、ストレージアレイには必ず適切な連続パフォーマンス数値を設定してください。そうした準備を行っても、連続読み書きを行うアプリケーションがある場合は、ドライブのクラスターが存在すれば動作がランダムになることがあります。そのため、クラスター全体を読み込み、ランダムに読み書きされるセクターがどのように生成され読み込まれるか、評価してください。

また、データセンター用ドライブでは、キュー深度を高くしてテストすることが重要です。キュー深度とは、未処理のアクセス件数、またはある時点にデバイスの待ち行列で待機している入出力件数のことです。このテストでは単に、マルチスレッドアプリケーションや仮想化で一般的な、大量の同時入出力をドライブが処理する能力を測定します。
まとめとして、ドライブが すべての PRD(製品要件文書)のパフォーマンス数値を満たしつつ、同時に QoS レイテンシおよび一貫性の測定基準に達しており、また、RAID、vSAN および OLTP テストスイートすべてに合格していることを確認してください。
目標は、不具合を露呈させるのに十分な長さの期間、多種類の R/W/M ワークロードでドライブをテストすることです。
– Greg Schulz 氏のストレージI/OブログVDI 展開のサービス品質(QoS)およびサービスレベル目標(SLO)に適合する構成を適切に設計するには、サーバー、ストレージおよびネットワーキング技術の候補として何を探すべきかを知るだけでなく、自社のパフォーマンス要件は何かを理解していることが重要です。実際のパフォーマンスやアプリケーション特性を把握すれば、適用可能な技術を、QoS および SLO のニーズに合わせる際に役立ち、比較不可能なベンチマークを比較せずにすみます。

テストでもっとも難しい個所は、適切なソフトウェアまたはハードウェアの選択ではなく、テストパラメータの設計です。信じられないかもしれませんが、最高のベンチマーキングツールが存在する場所はテストベッドではなく、お使いのネットワークの中です。テストを開始する前に、内蔵の OS ツールで追跡を実行します。現場で使用される高パフォーマンスのアプリケーションを活用している場合は、そのアプリの要件を正確に調べる必要があります。
入出力が急上昇するのはいつか?レポートが要求されるのはいつか?皆が同時に書き込むのはいつか?これらの疑問に回答するには、追跡結果を要求するか、組み込み OS ツール(Windows パフォーマンスモニタ、iostat、htop、vCenter パフォーマンスレポート、nmon)を使用して、アプリケーションによる物理ディスク、CPUDRAM、およびネットワークの使用状況を経時的に観察し、ボトルネックの場所や読み書きのレイテンシを知る必要があります。
これは、ワークロードのタイプ、帯域幅要件、そしてボトルネックの発生タイミングを理解する際に役立ちます。これらのベンチマークを特定した後は、組織に適したテストを設計し、結果の測定に適したソフトウェアプラットフォームを選択できます。
よく読まれているプレスレビューを見渡すと、基本的に次の3つの主なテストソフトウェアソリューションを使用していることがわかるはずです。Crystal Disk、IOMeter、ATTOです。これらのツールを活用するテストの多くは、エンタープライズドライブほどの負荷を受けないコンシューマードライブを対象にしています。
包括的なエンタープライズテストは、fio と呼ばれるソフトウェアで開始する必要があります。このオープンソースプラットフォームでは、実環境のパフォーマンス、ランダム読み書き、およびレイテンシ測定値の IOPS をテストできます。これらのテストはアプリケーションに合わせて高度なカスタマイズが可能で、さまざまな入出力タイプ、ブロックまたはデータサイズ、入出力深度、ターゲットファイルおよび同時進行のプロセスを測定します。これが使用できる唯一のツールというわけではありませんが、総合テストの第一歩として役立つ、より総合的なツールに挙げられます。
データセンタ用 SSD を選択する場合は、ドライブを1台だけ選択するのではなく、何百台、または時には何千台を選択することに留意することが大切です。長寿命で、アプリケーションに適した耐久性の格付けがあり、メーカーによるサポートの支援がなければなりません。
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